水をたくさん飲むと痩せるってホント?

ダイエット中に水をたくさん飲む理由とは?

水をたくさん飲むことがダイエットに効果的とされるのは、いくつかの科学的な根拠があります。代謝を促進したり、満腹感を得やすくしたり、老廃物を排出しやすくするなど、体の働きをサポートする役割があるからです。以下に詳しくご説明いたします。

1. 基礎代謝を高める

水を飲むと、一時的に基礎代謝が上がります。特に冷たい水を飲むと、体がその水を体温に近づけるためにエネルギーを使う「水熱産生」という現象が起こります。これにより、少量ですがカロリーが消費されます。

2. 満腹感を得やすくなる

食事の前に水を飲むと、胃が部分的に満たされるため、自然と食べる量を抑えられる効果があります。特に食事の30分前に500ml程度の水を飲むと、満腹感を感じやすくなり、食べ過ぎ防止に繋がります。

3. 老廃物の排出を促す

ダイエット中は脂肪が分解される過程で体内に老廃物が生じます。十分な水分を摂取すると腎臓の働きが活発になり、これらの老廃物を尿や汗として体外に効率的に排出することができます。その結果、むくみや疲労感が軽減され、体の調子が整います。

4. 便秘の解消に役立つ

水分を適切に摂取することで腸内が潤い、便が柔らかくなるため、便秘解消に繋がります。腸内環境が整うと体重が減りやすくなるだけでなく、お腹周りがスッキリするなど、見た目にも変化が現れます。

5. カロリーゼロであること

水は完全にカロリーゼロですので、ジュースや甘い飲み物を水に置き換えるだけで摂取カロリーを大幅に減らすことができます。例えば、1日1杯のジュース(約150kcal)を水に替えれば、1ヶ月で4500kcalものカロリーを抑えられる可能性があります。

6. むくみを予防する

水を飲むことで、むくみが改善されることもあります。一見「水を飲みすぎるとむくむのでは?」と思われるかもしれませんが、実際には逆で、水分が不足すると体が水を溜め込もうとし、むくみの原因になることがあります。十分な水を飲むことで体が安心して余分な水分を排出しやすくなり、むくみが軽減されます。

1日にどのくらいの水を飲めばいいのか?

一般的には、体重(kg)×30〜50mlが1日の目安とされています。例えば、体重60kgの方であれば1.8〜3L程度が適量です。ただし、汗を多くかく運動をしている場合や暑い季節には、もう少し多めに摂取することをお勧めします。

注意点

1. 飲みすぎに注意
 一度に大量の水を飲むと、体内の電解質バランスが崩れる「水中毒」を引き起こす可能性があります。1回に飲む量は200〜300ml程度にして、こまめに飲むのが理想です。
2. 冷たい水ばかり飲まない
 冷たい水は代謝を上げる効果がある一方で、胃腸に負担をかける場合があります。特に冷えやすい方は、常温または少し温かい水を飲むことをおすすめします。