パーソナルトレーナーがフォームを大切にする理由5選

静岡市のパーソナルジムに通っている皆様、こんにちは!
今回はパーソナルトレーナーがなぜフォームを重要視するのかを説明致します。

筋トレにおける「フォーム」とは、身体の動かし方や姿勢のことです。多くの人が「とにかく重いものを持ち上げること」を重視しがちですが、正しいフォームでトレーニングを行うことは、次の5つの重要な理由があります。

1. ケガを防ぐ(身体を守るため)

◆ 間違ったフォームがケガを引き起こすメカニズム

筋トレでは関節や筋肉、腱(けん)、靭帯(じんたい)などの組織に強い負荷がかかります。特に高重量を扱う場合、関節や腰、肩などに強いストレスが生じます。

例えば:
• 背中を丸めたまま重いものを持ち上げると、腰椎(腰の骨)に強い圧力がかかり椎間板ヘルニアのリスクが高まります。
• 膝が内側に入った状態でしゃがむと、膝関節の靭帯が強く引き伸ばされて半月板損傷や膝靭帯損傷の原因になります。

◆ フォームを整えることで身体を守れる

正しいフォームでは、筋肉や関節への負担を最小限にし、効率よく力を伝えられるため、ケガのリスクを大幅に軽減できます。筋トレは継続が何よりも大切なので、ケガを防ぐことは非常に重要です。

2. 効率よくターゲット筋に負荷をかける

◆ 間違ったフォームは筋肉への刺激を分散させる

筋トレの目的は、特定の筋肉に強い刺激を与えて成長を促すことです。しかし、フォームが崩れると:
• 別の筋肉に負荷が逃げる(例:腕で引くべきところを背中で引いてしまう)。
• 関節や腱が負荷を受けてしまい、筋肉への刺激が減少する。

これでは本来の目的である筋肥大が達成できなくなります。

◆ 正しいフォームはターゲット筋を最大限に刺激する

正しいフォームで行うと:
• 力を逃がさず、ターゲット筋に100%の負荷をかけられる。
• 無駄なエネルギーロスがなく、少ない回数でも効果を最大化できる。

結果として、より短期間で効率よく筋肉を成長させられます。

3. 最大限の筋力を発揮できる

◆ エネルギーロスが発生するフォームの特徴

間違ったフォームでは、本来発揮できるはずの筋力が分散し、以下のような状態になります:
• 身体がグラグラする。
• 不要な関節や筋肉に力が逃げる。
• 重量を支えきれず、持ち上げられるはずの重量が上がらない。

例えば、重いものを持ち上げる際に腰を丸めると、体幹(胴体)の力が逃げてしまい、筋力の70%程度しか使えなくなることもあります。

◆ 正しいフォームは「力の伝達効率」を最大化する

一方で、正しいフォームでは:
• 筋肉の収縮力が100%ターゲット筋に伝わる。
• 体幹を安定させ、余分なエネルギーロスがなくなる。
• より重い重量を安全に扱える。

結果的に短期間でより大きな筋肉の成長や筋力向上が可能になります。

4. 身体のバランスを整える

◆ フォームの乱れは筋肉の偏りを生む

間違ったフォームを続けると、身体の特定の部位だけが発達してしまい、バランスの悪い身体になります。

例えば:
• 腕ばかり使って背中を鍛える → 背中が発達せず腕だけ太くなる。
• 膝を内側に入れてスクワット → 太ももの外側だけ発達し、脚のバランスが崩れる。

これを放置すると、最終的には身体の歪みや慢性的な関節痛に繋がります。

◆ 正しいフォームはバランスの良い身体を作る

正しいフォームでは:
• 全身の筋肉が均等に発達する。
• 筋肉同士のバランスが整い、怪我のリスクも低くなる。
• 美しい身体のラインや姿勢が作れる。

結果的に、長期的に見て最高のパフォーマンスを発揮できます。

5. 長期的な成長(継続性)を確保する

◆ 間違ったフォームは停滞を生む

フォームが崩れると、筋肉への刺激が不十分になり、成長が停滞しやすくなります。特に:
• 反動を使う → 狙った筋肉に効かない。
• 関節ばかり使う → 関節痛が発生し、トレーニングを中断せざるを得なくなる。

これでは長期的な成長が見込めません。

◆ 正しいフォームは「継続可能なトレーニング」を作る

一方で、正しいフォームでは:
• 怪我のリスクが減り、長くトレーニングを続けられる。
• 筋肉がバランスよく成長し、パフォーマンスも向上する。
• 停滞期を迎えても、正しい刺激を入れることで再成長が可能になる。

結果として、何年も成長を続けられる身体を作れます。

◆補足

フォームを意識しすぎると「重い重量が扱えない」と感じることもあります。しかし、正しいフォームで軽い重量を扱うことが最速の成長を促します。

結果的に正しいフォームを固めた人のほうが、数年後には筋肉の成長も最大筋力も遥かに上回ります。

投稿者プロフィール

yuki hayakawa
yuki hayakawa
MMTパーソナルジム静岡代表

【所有資格】
・メンタルトレーニングスペシャリスト
・心理カウンセリングスペシャリスト
・スポーツフードスペシャリスト
・マインドフルネスコンサルタント
・メンタルヘルススペシャリスト
・ファスティングスペシャリスト

【経歴】
・トレーナー歴24年
・2023ベストボディ静岡大会モデル部門ファイナリスト
・2024年ベストボディ静岡大会モデル部門6位

【詳細】
・スポーツクラブでのインストラクター歴14年
フィットネス部門のトップとして活動。ダイエット指導やボディメイク以外にも生活習慣病予防プログラム、介護予防指導、スタジオプログラム、スイミング指導の経験も豊富。

・パーソナルジムでの代表トレーナー歴10年
クライアントには弁護士、医師、歯科医師、看護師、税理士、企業の代表取締役など多数おり、50代マラソン全国ランキング3位の方の指導も行っている。